こちらは、舞首の写真館となります。
写真が場当たりのものなので、本編のものはオフショット寄りです。ご了承ください。
ところでこの公演からあらすじがとても長くなった気がします(笑)
五、舞首―三つ巴の里―
若し衆生ありて淫慾多からんに、
常に念じて観世音菩薩を恭敬せば、便ち慾を離るることを得ん。
若し瞋恚多からんに、
常に念じて観世音菩薩を恭敬せば、便ち瞋を離るることを得ん。
若し愚癡多からんに、
常に念じて観世音菩薩を恭敬せば、便ち癡を離れることを得ん。
無尽意よ、
観世音菩薩は、是の如き等の大威神力ありて饒益するところ多し。
是の故に衆生常に応に心に念ずべし。
仏教聖典 「三毒」
「昔々、木曽三沢山の山間、巴里にて――」
舞首とは、三人の男が争いを起こし、お互いの首を切り落としあったが、
死んでもなお首だけになって争い続けている。という妖怪です。
そんな「三つ巴」の妖怪と、仏教の「三毒」を絡めたお話。
小さな里の決まりに縛られた生活の中で起きた、里長と四つの家族の悲劇がオムニバスのように繰り広げられていく構成でした。
場所が目まぐるしく変わっていくので、鬼としては初といってもいい、
こんな抽象舞台となりました。
不可思議な形のオブジェに、明かりが当たって、とても不穏な世界に見えます。
影の感じがなんともいえない不気味さ。
巴が淵(ともえがふち)という場所が、物語上一番重要な場所になるのですが、そこのイメージです。木々がひしめく中の、大きな泉…だったかな。
ここからは、本編の写真になります。(箇所個所、場当たり中のカットもあります)
「人減らし」という決まりのある小さな里で暮らす人々のお話。
家族を自分を立場を守るために争いはじめた三人の男たちと、
それを見続けることしかできなかった仏僧あがりの男と、
彼らをとりまく女性たち家族のお話です。
写真の最後に結構えぐい写真が一枚あるので、苦手な方は凝視しないようにお気を付けください。
全員が映ってなかったので、
本番前のかなり素なオフショットも
あわせてあげておきます。
演出望月からの、ゲネ(本番さながらの劇場で行う通し稽古)前かな?の言葉を聞いているところかと思います。
衣装を着ていたり着ていなかったりしているのが面白いですね。出番順で、準備の速さが違うんです。
オフショットついでにもう二枚。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この作品までは写真のみしかないのですが、
次回六回目から映像を撮ってDVD販売が始まります。
なのでここまではある意味、幻の作品になりますね。
少しでも「このお話の中身が気になる!」と思って下さった方は、
是非是非、台本をチェックしてみてくださいませ。
⇒⇒販売頁
六回公演の写真館へ進む→(製作中)